にくきゅうぷにぷに

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「ん……」 こんな深いキス、恥ずかしい……。 でも、やめてほしくはない……。 ディープキスのやり方なんて分からないけれど、ぎこちなく自分からも舌を絡めにいったところ、城矢の舌が再び俺の舌を捕まえた。 息が苦しくて、酸欠で頭がくらくらする。それなのに……何故か凄く気持ちが良いーー。 「は……」 唇が離れると、口端から唾液がツゥ……と伝う。城矢の指先が、それをそっと拭ってくれた。 「……ナナちゃん。服、脱がしていい?」 「……自分で、脱ぐ」 「はは、残念」 俺は恐る恐る上着に手を掛け、Tシャツ、インナーと一枚ずつ衣服を脱いでいく。 そうして上半身は素肌を晒す状態になったが、ここまではまだいい。 問題はこの下だ。 別に男同士だし、これから温泉に入るとでも思えば恥ずかしがる必要もないーーのだが、実際は温泉に入るわけではなくエッチな行為をしようとしているのだから、やはり恥ずかしい。 それでも、こんな風に恥ずかしがっている方が恥ずかしい気がして、意を決してズボンを脱いだ。 下着は……まだそのまま。
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