にくきゅうぷにぷに

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「はあ……っ、城、矢……っ。俺、イきそ……っ」 「はあ……っ、あ、俺も……っ」 「あっ……」 快感の波が一気に押し寄せると共に、視界が一瞬真っ白になる。 城矢を受け入れたまま絶頂を迎えたようで、自分が出した白濁で腹が汚れた。 城矢も俺とほぼ同じタイミングで達したようで、抜き差ししていた動きが泊まり、肩を上下させながら呼吸を整えている。 しばらくの間、お互いの荒い呼吸だけが部屋に聞こえていた。 しかしふと、城矢が俺の目を真っ直ぐに見つめながらーーしかしどこか照れたような表情でこう尋ねてきた。 「……気持ち良かった?」 「……っ」 分かりやすくイッてしまったし、誤魔化しようもない。 俺は正直に「……うん」と答えた。 「良かった。俺も凄く気持ち良かったし、幸せだった」 「う、うん……」 「ねえ、ナナちゃん」 「ん……?」 「……ちょっと順番が違ってしまったけど、俺達、両想いってことでいいんだよね……?」 両、想い……。 そうだ、俺ちゃんと言葉にしてなかった。
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