お手!

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すると、城矢のお母さんが俺の身体をひょいと持ち上げ、優しく抱っこしてくれながら……こう言った。 「ナッちゃんもきっと、玲の支えになってくれているのよね?」 城矢の、支え……? 「玲のこと、これからもよろしくね。ナッちゃん」 ……俺の方が、城矢にいつも支えてもらってる。 でも、城矢のことをもっとしっかり支えていけるよう、頑張る。 密かに決意を固めた俺の頭を、城矢のお母さんの手がそっと撫でた。 城矢のお母さんの撫で方、城矢と凄く似てる……。城矢に撫でられてるみたいで気持ち良い……。 ……気持ち良い? ヤバい! ハッと我にかえり危機を感じた時には既に遅くーー俺は、お母さんと凛さんの目の前で、人間の姿に戻ってしまった! ……もちろん、全裸だ。
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