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だけど城矢は、辛い時もいつも笑顔で前を向いてたんだな……。
母に言われた通り、いつだって誰のことをも避けてきた俺とは大違いだ……。
すると、あくまで明るく笑っている城矢を見て、お母さんはどこか心配そうな表情でこう続けた。
「今でも、無理してないかってたまに不安になるのよ? ほら、前にネットでも変な噂を書かれてたし……」
「大丈夫だってー」
……変な噂というのは、以前ネット上で流れていた、城矢が女をとっかえひっかえしているといった内容のものだろう。
あの噂……俺も鵜呑みにしてたんだよな……。
何だか急に、自分が恥ずかしくなった。
こんな俺なんかが城矢の恋人なんて、本当に良いのかなって何だか申し訳なくなってくる。
でも……
絶対にもう間違えないから、城矢の隣で、俺も城矢のことを支えていくんだ。
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