待て!
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城矢に言われて顔を上げると、そこには確かに人が立っていてーー。 「っ⁉︎」 動揺した俺は、焼き鳥の入ったスーパーの袋を思わず地面に落とした。 「ナナちゃん?」 隣にいた城矢が、驚いた様子で俺の方に振り向く。 一方、玄関の前に立っていたその女性は、物音に反応したのか、パッとこちらを見た。 「……七生」 その女性ーー久し振りに会った母は、そっとこっちに近付いてきた。
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