待て!

7/34
前へ
/192ページ
次へ
しかし今はそれよりも、隣に城矢がいるんだったと我にかえる。 「し、城矢。この人は、その……俺の母」 「え、お母さん?」 城矢が、少し驚いた顔をしてみせる。俺が以前、母親とはほとんど連絡を取り合っていないと言っていたから、その反応も無理はない。 もちろん、母と連絡を取り合っていなかったのは事実だ。 そのため、他の誰でもない俺自身が、この状況に一番動揺している。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1179人が本棚に入れています
本棚に追加