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そう言えば、まだ夕飯も食べてない。腹減ったな。
城矢だってそのはず……なのに、アパートに着くなり、どちらからとも抱き締め合って、そのままベッドに沈み込んでしまった。
「ん、はぁ……」
吸い寄せられるように交わすキス。お互いの舌が口内で絡み合うのが、苦しくて気持ち良い。
薄暗い部屋の中で、二人分の吐息がやけに響いて耳に届く。
お互いに邪魔な衣服を全て脱ぎ去り、汗ばむ肌と肌をベッドの上で触れ合わせていく。
「ナナちゃん、下、触るね?」
「あっ……」
突然触れられた驚きからか、待ち侘びた感触への期待からか、俺の身体は分かりやすくピクンと跳ねた。
「ナナちゃん、今日いつもより感じてるね……」
「や、言わないで……」
自分でも分かる。まだ何もされてないのに、肌を少し触られただけでもう……反応している。
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