1178人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなことないよ、ナナちゃんが隣にいてくれるだけで嬉しいし。それに、沢田さんだってナナちゃんに来てほしいって思ってると思うよ? じゃなきゃ、俺に〝誘っておいてね〟なんて念押しで言わないでしょ」
「う、うーん?」
そうなのかな。自分じゃよく分からない……。
「じゃあさ、一次会で切り上げて、俺の家で飲み直そうよ。それならまだ良くない?」
「え? でも、切り上げるなんて……」
「いいのいいの。ナナちゃんは知らないかもだけど、いつも二次会行くぞって盛り上がるのは沢田さんだけだから〜。俺と山村さんがそれに付き合う感じ」
「へ、へえ……」
それはそれで沢田さんに悪いような……とは思ったものの、何だか楽しそうな城矢の顔を見ていたら、
「……じゃあ、今日は俺も参加で……」
気付いたらそう答えていたから、自分でも驚いた。
最初のコメントを投稿しよう!