くーん

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「ナナちゃん、後でーー」 「お、お疲れ様でしたっ」 城矢が何か言い掛けていたがーー俺は気付かないフリをし、慌ててその場を去った。 ……何でこんなに慌てているんだろう。何であんな言い方をしてしまったんだろう。 何でこんなにイラついて…… 何でこんなに悲しいんだろう。 理由の分からない感情のせいで頭がぐちゃぐちゃ。 相変わらず胸が苦しいのは確かだったから、万が一にもポメ化してしまう前に、早く家に帰ることにした。
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