くーん

20/42
前へ
/192ページ
次へ
「はあ、はあ……」 しかし、出したのにスッキリしない。 それどころか、白濁が垂れる右手を見て、虚しくなる。 何やってんだ、俺……。 この気持ちの正体なんて、やっぱり分からない。 だけど今、唯一ハッキリしているのはーー 「……寂しい」 本当なら城矢と一緒に過ごしていたはずのこの時間に、あいつは今、女性と二人で過ごしている。 そのことを寂しいと感じることだけは、確かだった。 ……その寂しさが引き金になったのだろう、俺の身体は突然、ポメラニアンに変身してしまった。 「ヤバっ……」
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1178人が本棚に入れています
本棚に追加