くーん

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「え……」 あまりに真っ直ぐな目で見つめられるから、逸らせない。 思わず、心臓がドクンと高鳴った。 ……ていうか俺だって、さっき城矢を想像して抜いたばかりだ。城矢のことが恋愛的な意味で好きなのかどうかはまだ分からないが、ラブだと言われて嫌な気持ちにもならない。 ……それどころか、凄くドキドキしている。 戸惑って何も答えられない俺に、城矢は突然、チュッとキスをしてきた。 「⁉︎」 な、キス……⁉︎ 犬の姿に変身中とはいえ、この流れでのキスは恥ずかしいんだけど⁉︎ カァァと身体中が熱くなっていくのが分かる。 ……でも、嫌な気はしなくて。
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