くーん

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そして突然、身体が人間の姿に戻った。 さっきまで全く戻る気配がなかったのに……もしかして、キスされて満たされた? ていうかそれ以前に、俺は前回同様、全裸で城矢に抱っこされているわけで……! 「し、城矢。身体戻ったから、離してくれていい……」 城矢に抱き締められた状態で身体をモゾと動かしてみるが、何故か離してくれない。 「し、城矢……?」 名前を呼びながらそっと顔を上げてみると、城矢の綺麗な顔と至近距離で目が合い、思わずドキンと胸が高鳴った。 ……すると、ゆっくりと城矢の唇が近付いてきてーー 俺は思わず、瞳を閉じた。 そして、城矢の唇を、今度こそ人間の姿で受け入れた。
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