もふもふ

24/29
前へ
/192ページ
次へ
「上着なんかより、良いと思う!」 はい、どうぞ!と言いながら、城矢は右手をズイッと差し出してきた。 顔は笑顔だが、恐らくふざけているわけではないのだろう。 とはいえ、〝ありがとう!〟なんて返せない。俺は言葉に詰まりながら、完全に硬直した。 そんな俺にお構いなしに突然、城矢が俺の手をそっと握る。 「俺の手、好きにしてほしいな」 「……っ」 好きにしてほしい、なんて……。 そんなこと、しちゃいけないと思う。だって、気になる人の手で自分のを、なんて……。 そう思うのに、俺は……発情に抗えず、城矢の手を握った自分の手を、自分の中心へとそろそろと持っていきーーズボン越しに触れさせた。 発情の症状のせいで、ソコは既に緩やかに勃ち上がっている。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1179人が本棚に入れています
本棚に追加