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「上着なんかより、良いと思う!」
はい、どうぞ!と言いながら、城矢は右手をズイッと差し出してきた。
顔は笑顔だが、恐らくふざけているわけではないのだろう。
とはいえ、〝ありがとう!〟なんて返せない。俺は言葉に詰まりながら、完全に硬直した。
そんな俺にお構いなしに突然、城矢が俺の手をそっと握る。
「俺の手、好きにしてほしいな」
「……っ」
好きにしてほしい、なんて……。
そんなこと、しちゃいけないと思う。だって、気になる人の手で自分のを、なんて……。
そう思うのに、俺は……発情に抗えず、城矢の手を握った自分の手を、自分の中心へとそろそろと持っていきーーズボン越しに触れさせた。
発情の症状のせいで、ソコは既に緩やかに勃ち上がっている。
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