にくきゅうぷにぷに

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「そうだ、ナナちゃん! この前行けなかった冷麺の店、次の休みに改めてどうかな?」 城矢は、いつもとなんら変わらない様子で接してくれた。優しい奴だから、俺が動揺しないように気を遣ってくれているのかな、と思う……。 「う、うん。次の休みも、空いてる」 「やった! じゃあ一緒に行こ!」 「う、うん」 そう頷くと、城矢は不意に俺の耳元に顔を寄せーー小声で、こう言ってきた。 「デートのやり直しだね♡」 「な……」 城矢はパッと俺から離れ、やけに笑顔で自分のデスクへと歩いていった。 ……本当に敵わない。 俺はいつだって、城矢のペースに巻き込まれっ放しだ。 でも……そんな感じも決して嫌だと感じていない自分がいるのだったーー。
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