変な店員

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というわけで。 コンビニとは別空間の部屋へと招き入れられた私。 部屋には不快ながら私と変な店員と二人きりで向かい合って座っていた。 なんかこれドラマとかで見た事あるような光景だな…。 「早速本題に入らせて貰うんですが、その前に。あなたは何故ここに呼び出されたかお分かりですか?」 今まで一度も目にした事がないシリアスな顔で女店員が口火を切ってきた。 「いや全く」 妙に顔が近かったので、私は目を逸らしながら言葉を返す。 「そうですか…分からないと言いますか。 では教えて差し上げましょう── 貴方は大変なものを盗みましたっ」 「た、大変なもの⁉︎」 これまたどこかで聞いたことあるような台詞だぞ? 「それは…」 「それは…?」 おうむ返しのように真剣に彼女の話に耳を傾けてみると… 「私の心です!」 「……」 は? 鼓膜にゴミでも詰まってたかな…。 ちゃんと聞き取れなかったかもしれない。 「ごめんなさい。もう一度言ってもらっていいですか?」 「ですから、私の心でs」 「あっもういいです」 うん聞き返す必要なかったみたいだ。 とりあえず私が言える事は一つ。 「帰ってもいいですか?」
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