変な店員

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「二つ目の理由は、聞こうとはしないんだね…」 背中に刃物でも突き刺されたかのような、店員の冷め切った声が、飛んできた。 部屋から出た後に、呼び止められてしまった。 「もう一つの理由はね…」 にっこりと笑っているが、目は笑ってはいなかった。 怖い。 そして、動けない。 動けるけど、出来ない。 動いたら、何もかも終わりのような気がしたから。 「その鞄の中身……ちょっと見せて貰ってもいいかな?」
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