しあわせについて

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しあわせについて

お手手のしわとしわを合わせて幸せ、南無ぅ。 たしか お仏壇の長谷川の 子供が合掌しているCMだった。 とても素敵なキャッチコピーだと思う。 暗いと不平を言うよりも すすんであかりをつけましょう。 これはラジオから流れてくる 心のともしび カトリック教会のCMのコピー。 心に残る言葉はそれだけで たくさんの幸せを与えてくれる。 飢えていなくて 寒くなくて 痛くなくて 蔑まれていなくて 身体が健やかなら その人はきっと不幸せではない。 だけど それすら叶わない人も大勢いる。 また そのすべて以上整っていても 自分は 不幸せだ。 と思う人もいる。 幸せに限度は無い。 境界線も無い。目に見えない。 誰も正解を教えてはくれない。 私は私を不幸せだと決めつけた。 私が私を不幸せだと決めつけたから 私は不幸せになった。 私は私の不幸せにだけ夢中だった。 だけど それはもっとも愚かな行為だ。 もし幸せになりたいのなら私は 自分に幸せを望むように 他者の幸せを望まなくてはならなかった。 自分が笑っていたいなら 相手を笑わせてあげないといけない。 自分が楽しくいたいなら 周りを楽しませてあげなきゃだめだよね。 そんな簡単なことにすら 気付いていなかった。 そう思う。 「そうなっちゃいけないよ。」 f46aea0b-d269-482a-8cd8-189f5b76fa0d
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