30人が本棚に入れています
本棚に追加
第二話 君の存在
ある日合コンを途中で逃げ出した俺は、小学校卒業以来の旧友である、カンタと偶然再会した。
昔は小さくて貧弱だったカンタはその面影を残しておらず、180を超える色気のある大男に成長していた。
奇跡的な再会を祝うように飲みに行けば意気投合し、俺は酔い潰れてカンタにお持ち帰りされた。
そして突然昔から好きだったと告白をされ、幼少期にプロポーズをして結婚すると誓ったことが発覚。
ただ、子供の頃の約束が有効な訳もなく、男を好きになったこともなければ、そんな目で見たこともない俺は断ることしか出来ない。
好きにならなくてもいいからと縋るカンタに、俺は友達としてならと今後も関係を継続することを許した。
そしてその日から毎日のように、仕事の日は俺の最寄り駅まで迎えに来て、一緒に会社の最寄まで出勤する日々を送っている。
最初のコメントを投稿しよう!