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新宿区歌舞伎町ホストクラブギルティの元刑事ホスト
「じゃあ、ゆめと君、2年間本当にお疲れ様でした」
「忘れ物ねえか?ロッカーもう使えねえからな」
「こちらこそ本当にお世話になりました。はい、大丈夫です。あ、海さんこれロッカーキーです」
金髪うざバングだったゆめとの髪は、黒く染められ、今は清潔感ある長さに切りそろえられ、手にはロッカーの荷物をまとめた紙袋が下がっている。
「立派なお寿司屋さんになってね」
「おう、海ちゃんと食いに行くよ」
「有難うございます。まだこれから修行ですけど、自分が握るようになったら、お二人には真っ先にご連絡させてください」
そう言ったゆめとからは、もう歌舞伎町の住人のオーラは消えて、どこか清廉なこの年の若者らしい清々しさが漂っており、海はその眩しさに無意識に目を細めた。
「元気で」
「またな、連絡しろよ」
「はい、また。有難うございました」
そう言って、事務所のドアを閉め,ゆめとが出て行った。
ーーーーーーオワタ
ーーーーーーーーこれがほんとの
ーーーーーーオワタ
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