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予兆
魔法石の錬成修行
ノンフィクション実話
<予兆>
毎年の2月と3月は忙しい。
年度末は予算、人事異動、新しい人への仕事の引継ぎ、いつもあわただしい時期だが、今年は、予想外に大変だった。
家庭内のコロナ感染、濃厚接触者で、職場内で長期に休む人が複数出たのだ。
その人の仕事の負担もかぶり、しかも自分の仕事の締め切り延長はない。
(年度末なので)
コロナの問題でずっと延期していたイベント、大きなイベント仕事が立てつづけて、2個あった。
年度内の予算消化のため、それを、私がまわさなくてはならない立場にあった。
それも外部団体とのコラボ仕事で、非常に気を遣う。
統括責任者として、切り盛りをしなくてはならなかった。
それだけではない。
ある仕事のチームリーダーが、コロナの濃厚接触者になり、いきなりその仕事が私に振られてきたのだ。
これは予想外だった。
これも年度内に、消化しなくてはならない仕事だ。
激務・・過労死ライン。
誰かに頼むこともできない。
ただでさえ、人がいないのだ。
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