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それから2時間おきくらいに、目をさました。
こたつの上の経口補水液を、一口何とか飲む。
それを繰り返した。
いつのまにか、夜になっていた。
明日は、9時にクリニックに行かねば・・・・
次に、姉に電話をした。
メールを打つ気力がない。
「ああ、私だけど、体調が悪い、いっぱい吐いた。
ご飯が食べられない。こっちに来てほしい」
やっと、それだけいう事ができた。
姉はいつもの調子で
「えーーーー、そんな急に、無理、子どもの検診があるから」
電話の向こうで、子どもたちが、キャッキャッ騒いでいる声が聞こえた。
私は何も言わず、そのまま電話を切った。
説明する気力も、お願いする気力もすでにないのだ。
マンチ姫の温かい毛皮だけが、私を力づけてくれた。
経口補水液を1/3ほど、飲むことができた。
それから、目を閉じて眠った。
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