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電話を切ると、すぐに職場のほうに連絡をした。
「今週いっぱいは出勤できません。クリニックから病院の紹介状が出ます。
点滴だけで、食事もとれていません」
紹介状というワードに、管理職が反応した。
「ああ、わかりました。無理しないように。詳しい状況がわかったら、また連絡してください」
電話を切って、すぐに姉に電話した。やはり、メールを打つ気力がない。
「ああ、どうしたの?大丈夫?」
「病院の紹介状を出してもらう」
「え・・・」
電話の先で、その声に緊張感が走ったのがわかった。
「もう三日、何も食べていない」
「え・・・」
電話口で、赤ん坊の泣く声が聞こえる。
「来なくていい・・なんとかする」
そのまま電話を切った。
それ以上、説明する気力と体力がない。
明日、またクリニックに行き、紹介状をゲットしなくてはならないのだ。
体力を温存しなくては・・・サバイバルだ。
すぐに寝た状態のまま、スマホで○○病院を検索した。
完全予約制、
初診は、電話で予約を取らねばならない。
明日、紹介状をもらったら・・すぐに予約をしなくては・・・
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