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「炎症反応が高い、黄疸も出ています。
紹介状は○○病院の○○科でいいですね。
指定する医師はいますか?」
「いいえ、特にいません」
「予約は取れますか?」
「はい、ネットで調べたので、できます。ありがとうございました」
ドクターは、紹介状と血液データの紙を渡してくれた。
「予約がなかなか取れないようなら、クリニックから、病院の方に言いますので、連絡してください。
あと、嵌頓(かんとん)状態が怖いので、何か痛みがあったら、すぐに連絡をしてください」
「ありがとうございます」
私は簡潔に答えた。まだ、次の仕事があるのだ。
病院の予約を取らねばならない。17時までが、予約受付の時間だ。
食べていない、体力がないので、体がふわふわするが、なんとか家に帰れた。
そのまま、寝たままの状態で予約の電話を入れた。
病院の受付の女性の手慣れているように、受診に必要な書類を準備してあるか、あれこれ聞いてくる。
しかし、頭が働かない。
いつも使っているバックを、引きずるように手元に寄せて、受付の女性の要求している必要な書類を手元に並べていく。
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