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そのまま看護師さんに促されて、別の処置室に連れていかれた。
血液を3本取って、その都度、名前を確認される。
そのまま、点滴になった。
「名前をお呼びするので、待合室で問診票を書いてくださいね」
処置室を出るが・・・
キャスターの点滴台、バック、コート、傘、問診票の紙ばさみ。
点滴の腕は動かせない。
点滴台の下部の引っかける部分に、コートと傘とバックを無理にかけて移動した。
しんどい・・・
問診票はアレルギーの有無、薬の服用、妊娠の有無など。
特に造影剤については、同意書を書いた。
造影剤はヨードを使う。
母のがんの時、ヨードで副作用が出たため、使えなかった事を思い出した。
看護師さんに名前を呼ばれた。
「検査室に行って、その受付にこの問診票を出してくださいね。検査室の場所は・・・」
10時30分ぐらいから、待合室は人でごった返していた。
高齢者、特に男性が目立つ。泌尿器科があるせいなのだろう。
受付でも、多くの人が並んでいる。
点滴のキャスターを押しながら、検査室を目指してゆっくり歩く。
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