確定診断

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その後、姉に電話した。 「手術するって・・すぐじゃないけど」 「あんた、脂っこい物、よく食べていたからじゃないの?」 姉は、詰問するような口調で言った。 今さぁ、私、弱ってんだよね。今更、原因追及されても、意味がない。 励ましとかさ、ねぎらいとか、大変だったねとか、言わないのかぁ。 「また、何かあれば連絡する」 そのまま電話を切った。 すぐに気持ちを切り替えて、職場の上司に連絡した。 「手術をするそうです。すぐにではないけど、しばらくは検査が続いてあります。」 手術というワードは、インパクトがある。 「お大事にしてください。詳しくはまた体調を見て、連絡してくれればいいです」 上司は、そんなにひどかったのか・・という、驚きを隠しきれないように言った。 今日のやるべき事は、すべて終わった。 ほっとしながら、ゆっくり、ゆっくり歩いた。 桜が咲いている。いっぱい咲いている。 春を謳歌している。 水たまりにも花びらが浮いている。世界はピンクであふれていた。 手術すれば、治るのだ・・取りあえず、よかったと思った。
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