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エクソシストの時に、悪魔が悶絶する時に発する、あの声に似ている。
吐くと同時に、強く腹圧がかかって、おしっこがダァーーーーと流れてしまう。
グゥゥゥーーー、ゲェエエエエェーーー
私は、悪魔を生み出そうとしているのか?
顔は脂汗なのか、ねとっとしたような感触がある。
タタタタタタタタ
猫のマンチ姫が、部屋中を駆け回っている。
何かの異常を察知しているのだろう。
とにかく階段を上り下りして、廊下を走り・・・・
タタタタタタ・・・
小さな足音が響く。
ようやく、吐き気が収まった時
マンチ姫が、3メートル以上離れて廊下の端で・・・・
便器を抱えている私を、じっと見ていた。
それは何か、異様な何かを見る視線だった。
飼い主が・・・異様な何かに変身していると???
猫にかまう余裕はない。
またもや、トイレの床がおしっこでびしょぬれになって、足もふくらはぎも太もも、何もかも濡れていた。
救急車を呼ぶなら・・・
何とか、トイレットペーパーでふき取り、パンツを替えなくては・・・
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