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獣医さんは猫の腹部を触診すると、すぐに
「うんちが詰まっていますね。
自力で排出できないので、肛門からかきだしをします。」
待合室で待つこと、20分くらい。
呼ばれると、獣医さんがビニール袋に入っているころころのうんちを見せてくれた。
この猫は一月に1回程度、便秘、摘便を繰り返した。
救いなのは、摘便してもうちの猫様は、あまりショックを受ける感じではなかったことだ。
獣医さんによると、ものすごいショックを受ける猫ちゃんも多いらしい。
うちの猫様は、相当にずぶとかったのか・・
猫だけではない。
高齢者は腹圧が弱いのだ。
特に寝たきりの高齢者は、排泄困難になる。
座位保持ができれば、トイレに座れるが、できなくなると寝た状態のまま排便になる。
下剤を飲ますと、具合が悪くなることも多い。
そうなると看護師さんが摘便の処置をする。
自力で排泄できないのは、とても大変なことなのだ。
本当にでなかったら・・
誰にSOSを出せばいいのか・・・
とにかく、肛門直近の魔法石を砕かねばならないのだ。
私は立ち上がり、トイレから出てすり足でゆっくりと歩いた。
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