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星に願いを
なんとなく眠れなくて
長い夜を過ごす
暗がりの中で浮かぶものは
いつだってどうだっていいことで
闇の中に見える光
私と同じように眠れぬ人がいる
私は一人じゃない
一人じゃないんだって
言い聞かせ続けた
長くて暗い夜には
あなたに逢いたくなるから
早く眠ってしまいたかった
瞼を閉じて浮かぶものは
どうだっていいような日常の光景だった
ただ、夜の闇に狂う
どうしてか孤独感が消えなくて
暗い夜を過ごす
静かな耳に届くのは
いつだって同じ人の声ばかりで
窓の外に走る車
私と同じように夢をまだ見れぬ人がいる
私はおかしくない
おかしくないんだって
叫び続けた
ただ私はあなたに逢いたくて
ただ私はあなたと笑いたくて
ただ私はあなたに言いたくて
眠れぬ夜を独りで叫ぶ
独りで暗い夜には
あなたが恋しくなるから
夢を見てしまいたかった
意識を飛ばして見えるものは
あり得ないようなあなたとの日々だった
長くて暗い夜には
あなたに逢いたくなるから
早く眠ってしまいたかった
瞼を閉じて浮かぶものは
輝かしいあなたとの日々だった
ただ夜の闇に狂い
ただ夜の星へ願う
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