劣情

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劣情

貴方の腕に飛び込んで 抱きしめて 口づけを交わす 夜毎夢見る 待ち合わせの場所に向かうときも 待ちきれなくて 人目も気にせず 腕に飛び込もうと思う 貴方の顔を見ると 会えた喜びで満たされる 腕に飛び込みたいのにできなくて そっと手を繋ぐ ホテルの部屋に入って すぐ口づけを求める 深く深く息ができないくらい求めたい そう願うのにできずに そっとソファで雑談 優しいキスをする こんなにも求めてる 貴方が欲しい でもできない 貴方の前に行くと 急に恥ずかしくなってできない 娘時代は遠に過ぎさった でも貴方の前では 乙女に戻る 貴方が私を求める情熱で 溶けていく 満たされる熱で 目尻に涙が滲む 悦びの雫 そっと涙を枕に染み込ませて 想いを隠す 情熱を求めながら 心も求めてる 貴方が欲しい 私の想いを隠して 貴方の熱を求める 劣情でもいい 私を求めて 貴方の目に映るのは私だけ 今はその喜びに震えていたい
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