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旅行から帰り、お父さんとお母さんに旅行の話や写真を見せる。
でも、頭の中は創さんから言われたことでいっぱいで・・・。
2人でお土産のお煎餅を食べながら写真を見ている時、わたしは切り出した。
「あのさ・・・ちょっといい?」
「どうしたの?」
お母さんがわたしに振り返る。
「実はさ、付き合いたい人がいて。」
「え!!!???
まだ付き合ってなかったのか!?
この前のバレンタインは!?」
驚きながらお父さんも振り返った。
「まだ付き合ってなくて・・・。
それで、お父さんとお母さんに挨拶したいって話をしてくれて・・・。」
それを聞いて、お父さんが険しい顔になる。
「友里・・・、一体どんな相手なんだ?
もしかして、妻帯者とか・・・?
お父さん、そういうのは絶対に許せないぞ?」
「そういうんじゃ全然ないんだけど・・・。
でも、「普通」って言われるような感じでもないとは思う・・・。」
「え!!!??なんだそれ!もっと気になるじゃないか!!!」
「まあまあ、お父さん。
それはお相手の方が来てからまた詳しく聞きましょう。」
そう言って、お母さんが次の日曜日を提案してくれた。
最後まで相手を想像しては文句を言っていたお父さんを見て不安になる。
創さんには、次の日曜日とメッセージを送り、その日までわたしは緊張した日々を過ごした。
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