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そして、次の日曜日・・・。 場所は我が家に決まった。 時間は・・・、午前の練習が終わって15時に我が家に着く予定。 時間の相談をしていた時に、土曜日も日曜日も仕事があると聞いたお父さんは怒りだして・・・。 本当に仕事なのか!?とか、妻帯者なのか!?とか、子持ちなのか!?とか煩くなっていた。 14時半過ぎ、わたしは最寄り駅まで迎えに行く。 そしたらすぐに、バッチリとスーツを着た創さんが改札口から出てきた。 なんだかもう、いつもに増して格好良くて・・・ お父さんに反対されたらどうしよう・・・という不安が更に大きくなった。 「そんな不安そうな顔すんなよ?」 わたしの前に来た創さんは、小さくて可愛い白い紙袋を渡してくれた。 「今日、ホワイトデーだろ? これ、お返し。」 今日の挨拶のことですっかり忘れていたけれど、今日はホワイトデーだった。 「ありがとうございます・・・。」 嬉しい気持ちと不安な気持ちでぐちゃぐちゃになり、わたしは紙袋を受け取る。 「行くか。」 創さんは特に緊張しているように見えなくて、わたしは尊敬しながら創さんを見上げる。 「創さん、緊張してないんですか?」 「別に緊張はしねーよ。」 創さんは、優しく笑いながら、わたしの頬をソッと撫でてくれる。 「俺、すげー長い間、叶わないと思っていた片想いしてたんだぞ? それに比べれば、お前が俺のことを好きでいてくれるだけで奇跡だし、ご両親に認めてもらえなかったとしても何年でも頑張るよ。 ここまで待ったんだよ、俺はあと何年でも待てるから。」 優しく笑う創さんの顔に、わたしも少しだけ緊張が解れてくる。 創さんがわたしの右手を優しく握り、ゆっくり歩きだしてくれた。 わたしも覚悟を決めよう!と思いながら歩いていた時・・・ 「あれ?早川友里・・・?」 と、家までの道で声を掛けられた。 そこにいたのは・・・ 中学時代の、男子数人だった。
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