13

16/23
前へ
/207ページ
次へ
創さんが、わざわざ買ってきてくれた手土産をお母さんに渡している時、リビングの扉がガチャリと開いた。 そして、お父さんが・・・ それはまあ、ブッスーーーッとした顔で登場した。 わたしがヒヤヒヤしながら立っていると、お父さんがゆっくりと顔を上げ創さんを見た。 そして・・・ 「あれ・・・?なんか見たことあるか?」 と、小さな声で呟いた。 創さんはまた爽やかな笑顔でお父さんに笑い掛け、 「吉岡創一と申します。本日はお時間いただきましてありがとうございます。」 と挨拶をした。 「いえ・・・こちらこそ、わざわざ・・・」 と、また小さな声で答え、わたしを見た。 「なんで見たことあるんだ? 芸能人だっけ?」 と、驚きながら聞いてきて・・・ お父さん以外のみんなで思わず笑ってしまった。
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

642人が本棚に入れています
本棚に追加