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2人きりになり、予想外のことで少し緊張していると、吉岡先生がリビングに飾ってある写真に気付いた。
「お前、小さい頃から可愛いな。」
そんな嬉しいことを言ってくれ、写真の方に創さんが歩いていく。
棚の上には、家族写真が何枚か飾ってある。
「あぁ、そういえば早川・・・弟いるんだよな?」
2歳下の弟が高校生の頃の写真を見て、創さんの動きが止まって・・・
わたしを振り返る。
「弟って・・・そうなんだ?
そうか、だからお父さん、あんなこと言ったのか・・・。」
驚き聞かれて、わたしは頷く。
「ごめんなさい、内緒にしてるつもりはなかったんですけど・・・。」
「いや、謝んなよ。
今度機会があればちゃんと挨拶させてよ。」
「はい、ありがとうございます。
最近お仕事忙しいみたいで、一人暮らしの家も結構遠いですし全然会えてなくて・・・。
あ!でも、彼氏出来そうって連絡はしました!」
“彼氏”という響きが嬉しくて、笑顔になる。
「そうなんだ?なんだって?」
「『おっそ!』ってだけ返信ありました!!
」
創さんは笑いながら、「お前はそれでいいんだよ」と言って、頭をポンっと撫でてくれた。
「あ!中学の頃の写真も、高校から大学の時の写真も部屋にあるんです!見ますか??」
「中学の頃の早川は興味あるな、見せてよ。」
創さんの手を引き、わたしの部屋に招き入れる。
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