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それから、6人で懐かしい部活のミーティングルームに向かう。 ドキドキと心臓が煩くなる。 「創さーーん!!」 1人の子が勢い良くミーティングルームを開けると、ノートパソコンでお仕事をしていた創さんが顔を上げた。 「おー!卒業式終わったか!」 そして、わたしを見て、優しく笑ってくれた。 わたしも、恥ずかしいけど笑い返す。 創さんはすぐに他の子達に目を向け、少し吹き出した。 「お前ら・・・顔が煩せーよ!!」 「なにそれーー!!!」 「顔が煩いってどういうことーー!??」 「いいから、一旦そのニヤニヤした顔やめろって!!!」 「なにそれーー!!! 別に友里と創さんを見て、ニヤニヤなんてしてないよー?」 「ほんとそれ~!! 友里と創さん見てニヤニヤなんて、するわけないじゃん!!!」 「あーー!!分かったよ!! 俺が悪かったよ!!」 創さんとスタメン4人の子達が、信じられないくらい盛り上がっている。 それが面白くて、愛実と2人で笑っていると・・・ 「創さんさ~、で? 友里に伝えることあるんでしょ?」 「・・・は?」 「だーかーらー!! 友里に伝えること、あるじゃん!!!」 「いや・・・あるけど、なんだよ?」 「ほら!伝えないと!!!」 「はあ!?なんでお前らいる時に伝えるんだよ!!」 「えーー!?うちらいる時以外で、伝えるタイミングなくない!?」 「そうだよ!!!」 と、普段は創さんに弄られてばかりだった4人は、ここぞとばかりに創さんを弄ぶ。 「わーーかったよ!!」 あまりに4人が煩いので、創さんは渋々ながらもわたしに近付いてきた。 そして、わたしの前に立つ。 緊張して張り裂けそうな胸の音が自分でも聞こえる。 「友里・・・」 創さんの低くてよく響く声が、わたしの名前を呼ぶ。 「はい・・・」 創さんを見ると、珍しく緊張しているのが分かる。 「俺・・・お前のことが好きだよ・・・。」 わたしは、少しだけ笑って創さんを見詰める。 「俺の・・・彼女になってくれる?」 緊張している創さんに、わたしは笑い掛ける。 「わたしも、創さんのことが大好きです・・・。 よろしくお願いします。」 わたしが答えた瞬間・・・ 「「「キャーーーーーーっ!!」」」 と、ミーティングルームが、震えた。
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