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愛実はスマホを開くと、少ししてから険しい顔になった。 「ねぇ、友里・・・、今日どうしても一緒に行ってほしくて。」 いつも学さんとのデートを楽しみにしている愛実が、こんなに険しい顔をするのは珍しい。 「吉岡先生もいるのイヤなの?」 「たまに3人で会う時は創さんだけ1時間くらいで帰るんだけど、今日は金曜日だから2人で飲みなおすらしい。 最後まで創さんも一緒だと流石に気まずくて・・・。」 「金曜日っていっても、吉岡先生も学さんも明日も仕事だよね? すごい元気だね~。」 「今年29歳なのにね、2人揃うとまだ学生ノリみたいになるんだよ。 それに1人で付き合ってるのも結構しんどい!」 「そうなんだ、吉岡先生のそんなところ全然想像出来ない! むしろ怖いイメージしかないもん。」 「プライベートは全然そんなことないから、1回来てみなよ! 友里と同じ学部で一緒に授業受けてるって話したら、たまに友里のことも聞かれるよ。」 「え~、どうしようかな・・・」 と、モゴモゴ言い訳を続けているうちに、待ち合わせ時間の19時になってしまった。
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