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うわぁ…大神さんと同じ位、苦手な人が来ちゃったよ…サラサラなのにボサっとさせた黒髪に、血の様な赤い瞳の男性…203号室に住む御影 燈夜(みかげ とうや)さんだ。掴み所が無く、飄々としてるのが何か嫌なのだ
「えー?何でって…別に良いじゃーん!てか、俺がゆりゆりにハグしようが燈夜には関係無くね!?」
「は?そうは言うけど有理子さん、めっちゃ嫌がってますけど?早く解放して下さいよ、てかさっさと解放しろ」
この星詠荘の管理人になってから、未だにこの人達の上下関係等がよく分かっていない。同じ管理人となった私の従兄は初対面の時からあっさりと住人達と馴染んでいたけど、人付き合いが苦手な私にはやはり無理な様に思うんだよなぁ…この管理人って役目…。祖父母も厄介な仕事継がせるなぁ…
「有理子さん、有理子さーん?大丈夫ー?」
「……えっ?」
……御影先生が私の目の前で手を振っている。マズい、ボーッとしてた。もうやだなぁ…さっさと一人になりたいのに…
「……あ、すい、ません…」
「あれ、まーたやってるんですか?2人共、程々にしないとまた烏京先生の拳骨飛んで来ますよ?」
ん?何でぞろぞろと来るかな…。ホント一人になりたいわ…
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