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「そうですよ、何か嫌そうな顔してはりますけど?」
「だ、大丈夫なの…?何かすっげぇ、辛そうにしてるけど…」
苦笑しながら2人にそう言ったのは、住人の中では身長が低い漆黒の短髪に紫の瞳の男性で、101号室の倉敷 幸永(くらしき ゆきなが)さん
少し訛った様な話し方をしたのは、艶やかな黒髪に深い青の瞳の男性の102号室に住む白石 雪那(しらいし せつな)さん
最後に私におずおずと尋ねたのが、少し毛先が跳ねた暗めの茶髪に橙色の瞳の男性…103号室の黒井 まどか(くろい まどか)さんだ
「えー!?別に良いじゃんかよー!!」
「良くないからさっさと解放して下さい。てか、俺の許可無しに有理子さんにハグしないで貰えます?」
「いやいや、御影さんに許可を得る必要無いですやん」
白石さんが御影先生に冷静な突っ込みを入れる。住人達がわーわー喚くのを聞きながら、私はもう何も言うまいと無気力になってしまった
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