令井ショウタ

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令井ショウタ

e5251e8b-01db-45ee-9899-d8f3f25cc851 ショウタは、動揺した。 「えっ? まずいでしょ、女の子の部屋に……」 光は、思わず、ぷっと笑った。 「ホントは、マジに紳士なんだね」 「えっ? ぼ、僕は、そんなんじゃ……」 ショウタは、慌てていた。 「なんか、人格、変わってない? それに、自分のこと、オレじゃなくて、僕っていうんだ」 光が、笑いながら言うと、ショウタは、観念したように呟いた。 「……これが本物です」 「認めちゃうんだ?」 光が訊くと、ショウタは、表情を緩めた。 「……もう、疲れた……限界」 「演技に?」 光は、訊いた。 「……うん」 ショウタは、そう言うと、光を見つめた。 「美月 光さんだよね?」 「そうよ。良く知ってるわね」 「ハンカチに『ヒカリ』って書いてあったし、名字は、部屋の前に出てた。……それに、ずっと、前から、知ってた」 「えっ?」 「なんか、目の綺麗な人だなって、入学式の時、講堂で見かけて……」
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