青春リベンジマッチ

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お願い、超えて! 私は息を止めて、シャトルの行方を見守る。 しかし私の思いも虚しく、シャトルはネットに引っかかって自陣に落ちた。 だめか……。 膝に手をついて、肩を上下させる。ズキッと右足に痛みが走って、私は顔をしかめた。コートを左右に何度も走らされたせいで、かなり消耗してしまったようだ。 前衛を務める佳純が「ひかり、ドンマイ」と声をかけてくれた。ありがとうと私は答えて、にっと笑った。 こういうピンチの時に、佳純の存在は本当に大きいとしみじみ思う。佳純に会えて本当によかった。私は佳純を見つめながら、私たちが初めて出会った日のことを思い出した。
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