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「お嬢様、いました!いました。
『経営プランアドバイザー』と言う会社の
代表者の沖林と言う方がテナントを
観たいという事で一度ご案内しています」
「缶ちゃん!ビンゴだ!会社名も
似たような感じだな、その沖林という人の
住所か携帯の電話番号とあの防犯カメラに
こいつが写っているか確認......」
「お嬢様がそう言うのではないかと思って
映像を探していたら、2番カメラにこのお客が写って
いるのがありました。これがこの沖林と言う
お客さんです、本当は教えられないのですが、
社長に、お嬢様に協力してやってくれと
言われておりますので今回はお教えいたします、
でも、本当は......」
「わかりました!わかりましたから
早く教えて下さい」
所長さんが住所と電話番号をメモした物と写真を
夏凛さんに渡した。
「所長、ありがとう!所長の事
お爺さまに良く言っておくわ」
「ありがとうございます、お嬢様」
次にその教えてもらった住所に向かった。
その場所は神奈川県の川崎市、古びた街並みが
続く昭和の置き土産のような街並みが続いている。
その中で赤錆びたトタンの外壁の古いアパートだった
車を脇に止めそのアパートの一件一件を
見て回った。
すると、2階の1番端の部屋に「沖林」の表札が
あった。ここまできたらあとは張り込みするしかない
張り込みは僕がやる、夏凛さんはボランテで一旦『NPD』事務所に帰り警察でこの事件がどこまで
捜査されているのかそれを調べてくる
と言っていた。
張り込み先には少し離れた場所にレンタカー屋が
あったのでそこで夏凛さんが軽自動車をとりあえず
一週間借りてくれた。そこで張り込む。
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