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美味しくいただいたあと、
「さて、僕もシローさんの所に行って合流して
来ます」
と言って立ちあがろうとした時、
「今日は、シローに任せておけばいいよ、
今日は、家で寝ろよ」
と言ってくれた。
「そうですか、それじゃシローさんに
頑張ってもらおうかな、今日はベッドで寝かせてもらいます」
僕がそう言うと夏凛さんが、
「それじゃ、私も後かたずけして寝る事にするわ」
夏凛さんが立ち上がった、その時僕の頭の中に
この間の続きをしなくては.........との思いが
頭の中で弾けた。
「夏凛さん」
と言いながら、勇気を出してそばに行き
夏凛さんを抱きしめてようとした。その時
階段の方から「カシャ、カシャ、カシャ、カシャ」
と音が聞こえたと思ったらいきなり扉の向こうから
「ワオ〜〜〜ン」
と遠吠えが聞こえた。
突然の事に驚いた、僕と夏凛さん。
僕が急いで扉を開けると尻尾をグルグルと
回転させている副署長がいたのだ!
「缶ちゃん、りんちゃんが私を缶ちゃんの
毒牙から守ろうとしてるのかもよ、
大人しく寝なさいってね。
私もちょっと残念だけど今日はこのままにして
寝るわね」
そう言い残して夏凛さんが自分の部屋に
副署長と一緒に行ってしまった。それから......
事あるごとに、いい雰囲気になると
邪魔をしに来た副署長だった。
いつのまにか、おじいさんの半纏を夏凛さんの
部屋に持ち込んでそこで寝るようになってしまい
まるで僕から夏凛さんを守っているかのようだった。
(副署長!!そりゃないぜ!!!)
いつか、事務所の一階にリードをつけて
2階に上がってこれないようにしてやる
と思う僕だった。
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