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夏凛さんが、知り合いの刑事に連絡を入れて
奴らのヤサの住所と全員の顔写真を送った。
この詐欺事件に関してのまだ完全な証拠はないが、
逃げられては元も子もない、どうせ叩けば埃の
出る奴らだろうから刑事が任意でしょっ引いて
調べると言ってくれたらしい。
「これはある意味、賭けだけど必ず
証拠を掴んでやる」
夏凛さんはいつになく燃えていた。
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最近の夏凛さんは、僕の母さんにいわれてから
めっきりお酒を飲む頻度が少なくなった。
昔の酒浸りの生活より断然いいのだが
どこか少し寂しい感じをしている僕だった。
まあ身体には良いからこれでよしとするが......
推理に関しても最近ではお酒を飲まなくても
冴えて来ていた。
僕としては『呑兵衛、夏凛』が少し
懐かしく思っている今日この頃だった。
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夏凛さんと僕は、すぐにラーメン麺やに行った
時間は少し早かったが、おかみさんと旦那を
叩き起こし、シローさんから送られてきた写真を見せた。
旦那さんとおかみさんが写真を一枚一枚
見て行く、すると5人の中の1人にうちに来た男に
顔が似ていると言った。
これで証拠となるものが一つ増えた。
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