新、呑兵衛・夏凛と缶助の酔いどれ探偵捕物控 伍 

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夏凛さんが、知り合いの刑事に連絡を入れて 奴らのヤサの住所と全員の顔写真を送った。 この詐欺事件に関してのまだ完全な証拠はないが、 逃げられては元も子もない、どうせ叩けば埃の 出る奴らだろうから刑事が任意でしょっ引いて 調べると言ってくれたらしい。 「これはある意味、賭けだけど必ず 証拠を掴んでやる」 夏凛さんはいつになく燃えていた。 ************************************** 最近の夏凛さんは、僕の母さんにいわれてから めっきりお酒を飲む頻度が少なくなった。 昔の酒浸りの生活より断然いいのだが どこか少し寂しい感じをしている僕だった。 まあ身体には良いからこれでよしとするが...... 推理に関しても最近ではお酒を飲まなくても 冴えて来ていた。 僕としては『呑兵衛、夏凛』が少し 懐かしく思っている今日この頃だった。 ************************************** 夏凛さんと僕は、すぐにラーメン麺やに行った 時間は少し早かったが、おかみさんと旦那を 叩き起こし、シローさんから送られてきた写真を見せた。 旦那さんとおかみさんが写真を一枚一枚 見て行く、すると5人の中の1人にうちに来た男に 顔が似ていると言った。 これで証拠となるものが一つ増えた。
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