新、呑兵衛・夏凛と缶助の酔いどれ探偵捕物控 伍 

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すぐ、刑事に連絡を入れる夏凛さん。 ラーメン屋の主人に確認したところ この男に顔が似ているという確認が取れた と知らせる。 その時点で不動産屋の所長にもその5人の 顔写真を送り 見覚えのある男はいないか?と聞いて 何かわかったら連絡をくれと伝えた。 刑事さんも 「これで証拠になる、ヤサも調べれば必ず何か 出てくるはず、この顔写真と証言が有れば令状も すぐに取れるだろう」 家宅捜索令状の手続きだけ済ませて 警察が奴らのヤサに緊急出動した。 ヤサに到着したときひとりの警官が シローさんを見つけ「顔が怪しいやつ」と思われてしまい職質を受けてしまった。 だが、夏凛さんの探偵仲間と知るとすぐに誤解が解けたらしい。 僕達もすぐに現場に向かう、 その時所長からメールが来た。 「この男は半年前にうちを辞めて行った 小島とという男です、間違いありません」 写真が送り返されてきた。 これで繋がった。夏凛さんの感が当たっていたのだ。 現場に到着した時はすでに警察が乗り込んでいた。 夏凛さんがまるで警察関係者のように中に入って行く 警官達は何も言わず夏凛さんの好きなように させていた。 部屋を調べていたら決定的な証拠が出てきた。 的にしていたそれぞれの店の名前、住所 そこから跳ねた金額の一覧が押収された。 その金額はざっと見て1億、2億はくだらなかった 奴らはその金を色々な銀行を使い金を分散していて 目立たないようにしていた。 幸いな事にまだ金は使われてはいなかった。 全額被害者に返される事になる。 もう少し遅かったら、金は使われてはいたかも 知れない、危機一髪なところだった。 急に増えた客も、こいつらが雇ったサクラだった。 この店で何か食べてきたら小遣いをやるから レシートを持ってくるようにと 指示していたのだった。
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