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だがラーメン屋の主人もそれを受け入れなかった。
両者、押し問答の末おかみさんが
「夏凛さんが受け取ってくれないんじゃしょうがない
だから、夏凛さんと缶ちゃんはうちにラーメン食べに
来てくれたら無料!永久に無料でどうかな!
ねっ!お父さん、夏凛さん」
「おっ!それは良いかも!いつでも食べに来てくれ、定休日の日でも良いぜ!『NPD』は永久無料だ!
そうしてくれるかい?夏凛さん」
「そうですね、私たちも麺屋さんのラーメンは
大好きですから、それではお言葉に甘えさせて
頂きます、よろしくお願いします」
と夏凛さんは言ってしまった。
また、報酬はゼロ!夏凛さんは何考えてんだ〜〜!
色々支払いもあるのに、どうすれば......いいんだ!
それからまた数日、今度は加瀬社長と奥様が
『NPD』を訪れてきた。
「あらっ!お爺さまにお婆さま、いらっしゃい、
どうしたの突然に」
「警察から聞いたぞ、『NPD』が事件を
解決してくれた、とな。
それで、加瀬不動産の名誉も救ってくれた
お礼に来たんだよ、なあばあさん、それに
半年前に加瀬不動産をやめた男がいたんだって?
何と、飼い犬に手を噛まれてしまったんだな」
「そうよ、夏凛ちゃんが加瀬不動産の名誉を
回復してくれたんですもの、
これはおじいちゃんとおばあちゃんからの
お礼よ」
と言って封筒を出してきた。
「探偵事務所も色々お金かかるでしょ。
これ今回の報酬よ、受け取ってちょうだいね」
「ほんと!!お爺さま、お婆さま!!
ありがとう!!とっても嬉しいわ!」
夏凛さんは社長と奥様に抱きついていた。
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