26人が本棚に入れています
本棚に追加
その時僕も先日の実家の件のお礼を改めて社長に
言った。
「社長、先日は実家でのお仕事の件本当にありがとうございました。父も母も大変喜んでいました。
今後ともよろしくお願いします」
「その事はうちとしても大変助かっているんだ、ここは持ちつ持たれつでwin-winでやっていければ
いいと思っているんですよ」
「お爺さま、お婆さま、本当にありがとう、
それでね、もう一つ私からお2人にお願いがあるの
聞いてくれる?」
そう言ってふたりを自分の部屋に連れて行った。
そして、小一時間過ぎたところで
3人が降りてきた。
「それじゃ、私たちは帰るからな」
そう言って事務所を出て行くところで夏凛さんが
「お爺さま、お婆さま、お願いね」
と言うとおふたりは
「任せておきなさい」と社長。
「頑張るのよ」と僕を見て言ってくれた奥様。
夏凛さんはきっとあの事を話してくれたんだ。
またもや勇気をもらった僕だった。
おふたりは手を振りながら帰って行った。
夏凛さんが何気に封筒の中を覗く。
「缶ちゃん!びっくり!!こんなに入ってる!!」
ピン札の銀行の帯がされたままの1万円の
札束が入っていた。
帯がされたままだとするとその金額は
100万円と言うことか......
やっぱり僕とは住む世界が全く違う
違う星の人たちなのか、夏凛さんの身内の人達は...
最初のコメントを投稿しよう!