新、呑兵衛・夏凛と缶助の酔いどれ探偵捕物控 伍 

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その時僕も先日の実家の件のお礼を改めて社長に 言った。 「社長、先日は実家でのお仕事の件本当にありがとうございました。父も母も大変喜んでいました。 今後ともよろしくお願いします」 「その事はうちとしても大変助かっているんだ、ここは持ちつ持たれつでwin-winでやっていければ いいと思っているんですよ」 「お爺さま、お婆さま、本当にありがとう、 それでね、もう一つ私からお2人にお願いがあるの 聞いてくれる?」 そう言ってふたりを自分の部屋に連れて行った。 そして、小一時間過ぎたところで 3人が降りてきた。 「それじゃ、私たちは帰るからな」 そう言って事務所を出て行くところで夏凛さんが 「お爺さま、お婆さま、お願いね」 と言うとおふたりは 「任せておきなさい」と社長。 「頑張るのよ」と僕を見て言ってくれた奥様。 夏凛さんはきっとあの事を話してくれたんだ。 またもや勇気をもらった僕だった。 おふたりは手を振りながら帰って行った。 夏凛さんが何気に封筒の中を覗く。 「缶ちゃん!びっくり!!こんなに入ってる!!」 ピン札の銀行の帯がされたままの1万円の 札束が入っていた。 帯がされたままだとするとその金額は 100万円と言うことか...... やっぱり僕とは住む世界が全く違う 違う星の人たちなのか、夏凛さんの身内の人達は...
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