新、呑兵衛・夏凛と缶助の酔いどれ探偵捕物控 伍 

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「何をおっしゃいますか!うちの息子の所に 最高のお嫁さんを頂いた加瀬さんには 感謝しても仕切れませんでした。 そんな母親の元で育った夏凛、 いい娘に育ってくれました。少しばかり 大酒飲みになってしまいましたがな、 これは、加瀬さんと私の遺伝ですかな? しょうがないことですかな、ははははっ そうだ!これは使えるかもしれないですな、 加瀬社長!うちの息子と理恵さんは 恋愛結婚でしたよね」 「そうです、そうですよ!それで行きましょうか!」 「自分達は恋愛結婚なのにどうして夏凛に 見合いを強要するんだ!夏凛の気持ちはどうするんだ!とあの頃の事を引き出してやりますよ」 「それは、いいですな!会長よろしくお願いします」 「はい、なんとかやってみましょう! そのかわり加瀬社長!幻の名酒の件 お願いしますよ」 「はい、幻の名酒の事は任せて置いてください それでは、よろしくお願いします」 電話を終えてすぐに新潟の関谷さんに電話した。 「関谷さんのお宅ですか?」 「はい、そうですが」 「加瀬です、先日はご馳走様でした。 ご主人は、いらっしゃいますか?」 「加瀬社長!こちらこそ色々とありがとうございました。主人ですね、少々お待ちください」 「もしもし、加瀬社長!この度は本当にありがとうございました。今日は?何か納めさせて頂いたものに 何か不都合でも......」
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