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「いえいえ、何も問題はありません、逆に私の方から
少しお願いがありまして」
「はい、お願いと申しますと」
「実は先日、呑ませて頂いた、あの幻の名酒
何とか手に入りませんかね、何本でも
構わないですから......実は呑辺財閥の
会長さんにこのお酒の事を話したら是非呑んでみたい
と、おっしゃいまして、関谷さんに聞いてみますと言ってしまったんです。何とかならないでしょうか?」
「そうですか!丁度よかった!実は社長が帰られた
あと、すぐに知り合いに連絡したんです、そしたら
あの『3本入り』の物があと3セット残って
いたんです、それをすぐに譲ってくれと言ったら
承知してくれて、近いうち引き取りに行くことになっていたんです。手にしてから社長の方にご連絡しようと思っていた次第です」
「そうですか、それは良かった!その3セット
全て買い取りますのでお願いします。
それでこの名酒の取引の方は?」
「はい、その件も蔵元も乗り気になってくれまして
今度社長の方に私と蔵元で伺おうと思っていた
所でした。本当にありがとうございます。
蔵元も認めていただいたことにとても
感謝しておりました」
「そうですか、それはよかったこちらに見える時は
連絡下さい、その時は開けておきますので」
「ありがとうございます、それでは3セットの
方は、社長の方にお送りさせて頂いて
よろしいでしょうか?」
「ええ、大至急送って下さい、代金の振込先も
お願いします」
「ありがとうございます、すぐに手配しますので」
「それと、マネージャーの方から近々連絡が
行くと思いますがまた納品の方よろしく
お願いしますね」
「わかりました!おまかせ下さい」
良かった!あの名酒があった!
会長に面目が立ったな、夏凛のためだ
良かった良かった。
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