新、呑兵衛・夏凛と缶助の酔いどれ探偵捕物控 伍 

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「ありがとう!お爺さま!早速電話してみるわね」 私はすぐに実家のお爺さまに電話した。 「もしもし、お爺さま?夏凛です」 「夏凛ちゃんか、嬉しいな電話くれるなんて」 「そんな、お爺さまが私の力になってくれるから って聞いたから」 「私も、加瀬の社長から言われたから 夏凛の味方になったわけじゃないぞ」 「えっ?どういう事?」 「私は最初から、夏凛の見方なんだよ、 だから、これからはこの爺ちゃんの いう通りにするんだ、用意ができ次第 夏凛に連絡するから、もう少し待っていなさい」 「なんの用意なの?お爺さま」 「それは後の楽しみだ!缶助君は酒の方は だいぶいけるんだよな」 「はい、缶ちゃんは私と同じくらいか、 もしかしたら私よりいける口かも知れないわ? 一体何をするの?お爺さま」 「だから、用意が出来たら夏凛に電話するから その時は缶助君も一緒に連れてくるんだ。 夏凛も缶助君も正装で来るんだぞ、いいね」 お爺さまは何を考えているんだろう、 「正装で来い」なんて何をする気なの? お爺さまは......... お爺さまに言われた事を缶ちゃんに話した。 「会長は何を考えておられるんでしょうか 僕にまで正装で来いなどと、正装でなんて言われても 僕、碌な服.........」 「何言ってんの、金沢に行くときにスーツ 作ったでしょ、あれを着れば充分よ」
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