0人が本棚に入れています
本棚に追加
12月3日
前日の2日は、ネリネと別れたのち、直ぐに家へ帰った。そしてただ、あの本ばかりを眺めていた。
この日は出勤日だった。しかし目覚まし時計をセットしておいたのにも関わらず、寝坊をしてしまった。なぜだろうと思ったが、僕にはそのわけを解明する時間なぞ存在しなかった。
それは勿論、会社に遅刻するからだった。
案の定、僕は遅刻をしてしまった。
僕は仕事をしようと思ったが今朝のことが気にかかって、手がつかなかった。僕はふと、あさのかけらとは、僕が寝過ごしてしまった時間ではないだろうかと思い至った。考えれば考えるほどあの本のことが気になった。
僕は帰宅後、あの本の次の頁をあぶってみた。すると、現れたのは、「あなたのけんりょくのよんぶんのいちをうばいます」と書いてあった。
最初のコメントを投稿しよう!