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“探して良くなったら、もういいよって言って” いつかアヤメとそう約束をしていた。 でも、“もういいよ”とアヤメは私に言えなくなってしまったらしい。 「誰かに見付けてもらえたの?」 「うん、信じられないことに。」 「それで藤岡ホールディングスに入れたんだ?」 「それは・・・少し違うかな。 あの女も極上に良い女だったけど、あれは少し違って・・・。 何で見付けられたのか分からないけど、紅葉より先に見付けられちゃった。」 アヤメが困ったように笑って、でも楽しそうな顔をしていた。 たまに天野の前で見せるような笑顔ではなく、無邪気な男の子のような笑顔だった。 「いつかちゃんと男の格好をしてきょうだいの前にも紅葉の前にも行くから。 その時は私の本当の名前を呼んでくれる?」 「うん、楽しみに待ってるね。」 「うん。で・・・2人は何してるの? それは何の遊びなの?何かのプレイなの?」 アヤメが急に冷ややかな目で天野を睨み付けた。
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